最近よく聞く広角とか望遠。意味はわかるけどよく一緒に書かれている数字(13mmとか26mmとか)の意味は全然わからない!という方のために難しい話しを省いて簡単に説明をしたいと思います!実際のiPhoneで映る画角の項目から読んでいただいても構いません!
人間の視野について
人間の視野はおおよそ50mm
50mmより数字が大きくなると望遠(遠くのものが大きく見える)となり、数字が小さくなると広角(見える範囲が広くなる)となります。
数字と単位(mm)の意味
ここが1番知りたいところかもしれませんが、1番難しいところです。流し読みでも構いません。
焦点距離を表し、レンズから撮像素子までの距離のことです。
※35mm換算で表されることがほとんど(この後、説明)

撮像素子というのは取り込んだ光を写真(データにする)にするチェキやマニュアルカメラでいうフィルムのことです。センサーとかイメージセンサーとも言います!
逆を言うとレンズからセンサー(撮像素子)までの距離が◯◯mmと表されます。
35mm・フルサイズ換算とは
元々フィルムの大きさは36mm×24mm(横×縦)でした。現在のフルサイズ一眼レフも同じ大きさのセンサーを持っています。この36mm×24mmのことを35mm(フルサイズ)というのです。35mmという数字に意味はありません。
カメラ業界ではフルサイズに対して焦点距離を表すのが一般的でわかりやすいため、全てのセンサーサイズをフルサイズに換算して焦点距離を比べています!
スマートフォンなんて実際の焦点距離は2〜3mmとかそんなもんだと思います!スマートフォンの厚みより大きいわけないですからね!
なので35mm換算して13mmとか26mmとか言っているわけです!
センサーは大きい方が光(情報)を多く取り入れられるため大きくしたい。
ただし、小さいスマートフォンは物理的に焦点距離を稼ぐことが難しいです。
すると、焦点距離が短くなり望遠が撮影できません。
なので、焦点距離を伸ばすためカメラが出っ張っています。(そのほかの理由ももちろんあります)
実際のiPhoneで映る画角

iPhoneXSで実際に測った結果が上記の図ですが、壁に対してちょうど1mの地点にiPhoneをセットして画面に実際に映っているいる距離を計測したものです。
ポートレートなどは望遠と同じく2倍の拡大サイズでした!iPhone11(pro)はさらに超広角という13mmという超絶凄いカメラがついています!つまり、被写体から1m離れただけで単純計算ですが横幅272cmも映るという事ですね!これは凄い!
焦点距離の数字と実際の距離を比較するとイメージがだいぶ出来たのではないでしょうか?
先ほどの図で気になった方もいたかと思いますが、ビデオで画角が狭くなる理由はこの後解説します。
ビデオ撮影で画角が狭くなる理由
これ本当に不思議でした!写真からビデオに切り替えると画角が狭くなるんです!(望遠気味になる)皆さんも不思議に思ってましたよね?
結論から、手振れ補正をかけるため余白を作っている。
どういうことかと言うと、小さいカメラでは物理的に手振れを抑える事は難しいため技術でそこをカバーします!
具体的には、動画も広角の画角で撮影をしていますが、あえて画角を狭くし余白を作ることによって後ほど(ほぼリアルタイム)画像の処理を行なって手振れをしていないかのような状況を作っています!

この図で言うと青枠が実際の手ブレですが、スマートフォンに映る映像はピンクの枠なため、黄色く塗りつぶした部分以外はブレていない映像が出来上がります!
まとめ
iPhoneの広角と言われるレンズ(26mm)では被写体から100cm離れた場合”横136cm×縦102cm”が写り、望遠レンズの場合(52mm人間の視覚に近い)同じく、被写体から100cm離れた場合”横68cm×縦51cm”が写り、超広角レンズの場合(13mm)同じく、被写体から100cm離れた場合”横272cm×縦204cm”が写ります!
この被写体との距離と映る範囲をなんとなくでも覚えておくと26mmとか言われた時にイメージがしやすいかもしれません!
さらに詳しく知りたい方は、カメラの説明記事などでたくさん紹介されていますのでみてみると面白いかもしれません!
iPhone 11 Pro | 広角(26mm) | 超広角(13mm) | 望遠(52 mm) |
iPhone 11 | 広角(26mm) | 超広角(13mm) | |
iPhone SE | 広角(26mm) | ||
iPhone XR | 広角(26mm) |
ちなみにインカメラはiPhoneXSが32mmに対してiPhone11Proは23mmと広角になりました!複数人での自撮りが楽になりそうですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。